これ、なにかわかりますか? |
この三角形の金属、「Vクリート」といいます。
この金属が果たしている役割は2つ。
①カカトの減りを少なくすること。
靴の中で一番消費が激しい部分はカカトです。
そこに金属をはめ込むことで少しでもカカトを長持ちさせるという目的があります。
②音を楽しむこと。
この部分、歩いていると一番最初に地面と触れます。
その時に「カツン、カツン」とちょっと高い音がするんです。
一歩一歩、その音を楽しみながら歩くというちょっとしゃれた役割も果たしています。
実は僕が以前紹介した靴、「BritishWalkers」と「Florsheim Imperial Quality Kenmoor」にもこのVクリートはついていました。リペアに出してもうこの部分は取り除いてしまいましたが。
…ただこのVクリート、あんまり現代の生活には向いてないんです笑
まず古靴は見た目の状態が綺麗でも、作られて20年30年経っている靴なので靴底が削れるスピードが早いです。(特に重たい靴)
なのでVクリートも経年劣化があり、そこまで耐久性がないんですね。
また、もう一つ大問題があります。先ほど、「Vクリートは歩いていると一番最初に地面と触れます」と書きました。
さてコンビニやオフィスビルのエントランスを想像するとわかりやすいんですが、現代はツルツル滑るタイルが多いですよね?
そしてVクリートは金属です。
…そう、めちゃくちゃ滑るんですよこれ笑
僕が体験した中だと、コンビニとエスカレーター降りたときの金属のエリアがものすごい危険です笑
ここです。急いで降りてるときとかホント危ないです…。 |
前置きが長くなりましたが、今回の靴はこちら。
Florsheim Imperial Quality Kenmoor サイズは7 1/2C |
この前はブラウンを紹介しましたが今回は黒です。 |
右下にVクリートついてますね。 |
さてこのVクリート、紹介したやつはアウトソールの外周にピッタリくっついていましたが、なかには外周より少し内側に入っているものもあります。
外周より少し内側に入ってるのわかります? |
70年代の靴とかはよくこの傾向が見られます。
逆に少し内側に入ってるものはぴったりのものより新しいそうです。
(ちなみに、僕のBritishWalkersは外周にピッタリ、茶色のフローシャイムは外周の内側にVクリートがありました。)
なので、僕のこの黒いフローシャイムは1970年代くらいのものかなーと思っております。
おまけに当時の広告?チラシ?の画像を貼っておきます。
何十年も前の靴ですが、古靴っておもしろいですよねー。
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