まず、タイトルにあります「Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)」について。
ナイジェル・ケーボンとは、ビンテージミリタリー、アウトドアウェアの世界的有名なコレクターでもあるイギリス人デザイナー、ナイジェルケーボン氏の名前を冠したブランドです。
普通のファッションブランドのようにトレンドを取り入れるわけではなく、自身のビンテージコレクションからインスピレーションを受けてデザインをしているそうです。
ナイジェルケーボン氏のビンテージコレクションは4000点を超えており、1910-50年代のイギリスを中心としたヨーロッパ、アメリカのミリタリーウェアやワークウェアなどを所有されているようです。
どうやって保管してるんですかね?
容量的にも、温度とか湿度的にも4000点以上のビンテージ品の保管って相当大変そうですが…笑
また、ナイジェルケーボンは日本生産とイギリス生産の2つのラインがあります。
日本生産ではイギリスでできない技術を用いた染色や洗い加工のされたアイテムが多く発表されていますし、イギリス生産ではマッキントッシュやハリスツイードの素材など、イギリスを代表する素材を使用しています。
さて前置きが長くなりましたが、今回の靴「ナイジェル・ケーボン別注のコンバース、エヌシーハイ」がこちらです。
コンバースはアメリカ、ナイジェルケーボンはイギリスですので異国のコラボレーションですね。
ビンテージのミリタリーやワークウェアのコレクターであるナイジェルケーボンさんらしく、ミリタリートレーニングシューズがデザインのベースになっています。正直、最初見た時めちゃくちゃかっこいいなと思いました。
またナイジェルケーボンさんの素晴らしいのが、表面的なデザインだけでなく機能面も含めてミリタリートレーニングシューズを再現していることです。
その1:「つま先の強化がされている。」
激しいトレーニングに対応するためつま先がきちんと補強されています。僕がこれを履いて激しいトレーニングをする可能性は微粒子レベルでも存在しないですが、男性ならグッとくるポイントですよねこれ。
ゴツく補強されたつま先 |
その2:「最上部のハトメがDカンに変更されている。」
素早い着脱を可能にするため、最上部はより自由度の高いDカンが採用されています。これ一見地味ですがDカンはハトメに比べ靴紐の滑りがいいので、ブーツタイプでも着脱が容易です。
「D」に見えるからDカンです。 |
その3:「ベンタイル生地が使用されている。」
この靴最大の特徴と言っていいでしょう。
ベンタイルは第2次大戦下の英国で開発された、超高密度に織られた綿100%の生地です。
綿100%なのですべて天然繊維なわけですが、それでも驚異的な撥水能力を発揮することが特徴です。
ベンタイルにも糸や密度によって複数種類があるのですが、今回のコンバースに使われているベンタイルは1㎡あたり300gのヘビーウェイトな生地で、これは当時パイロットの飛行服に採用され、パイロットが落水した場合の生存率をほぼゼロから80%まで引き上げたそうです。
大きく「Ventile」と書いてあります。 |
しかし、このベンタイル生地を使うとその高密度&ヘビーウェイトさゆえ通気性が悪くなります。
そこでソールには通気口が設けられており、ナイジェルケーボンさんの抜かりなさが見て取れるようになっています。
…とまあ、いろいろウンチクを書いてきましたが実はまだ履いておりません笑
というのも、せっかくとことんミリタリー仕様になっているので、トゥにジェリーフィッシュを付けれないかなーとか考えているんです。
ジェリーフィッシュが装着できるかどうかはソールの厚さと相談ですが、一度時間がある時にシューリペア屋さんに持って行こうかなと思っており、いずれにしても履くのはその後になりそうですかね笑
ジェリーフィッシュ |
このコンバースの靴、冬くらいから探していたのですがどこ行っても売り切れで、フォロワーさんの力を借りながらやっと最近新宿伊勢丹でゲットしました。
特に雨の日には活躍すること間違いなしなので、ガシガシ履いていこうと思っています。
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